私たちは5月24日に萩ガラス工房に取材体験に行かせていただきました。その際に体験したコース内容についての報告です。私たちは2人ずつに分かれて「ガラス彫刻コース」「アクセサリー製作コース」の体験をさせていただきました。
彫刻したいガラス製品を選びます。皿やグラス、鏡、文鎮など、さまざまな種類の製品がありました。 今回の体験では皿を選択し、彫刻することにしました。
用意されている紙に自由にデザインを描きます。もちろん文字を入れることもできます。なるべく簡単なデザインにしておかないと、あとで彫刻するときに大変だそうです。デザインが書けたら、パソコンで読み込みやすくなるようにペンでなぞります。
読み込んでシール状にしてもらったデザインをガラス製品に貼り付けて、模様をつけたい部分のシールを彫刻刀で剥がします。ガラスを傷つけないよう丁寧に剥がすのがポイントです。
サンドブラスト機で模様をつけます。傷つけたくない部分にガムテープでカバーをしておくのがおすすめです。足元にあるペダルを強く踏み込み勢いよく砂を吹き付けることで綺麗に仕上がります。
ガラスに金剛砂を吹き付ける技法です。 サンドブラストはコールドワーク法(形を作り、完全に熱を冷ましたガラス製品に、切る・削る・磨く・彫るなどの加工を行うこと)の1つです。
最後に水でよく洗ったら完成です。
今回の体験で萩ガラスにふれてみて、改めてその美しい透明感や頑丈さを知ることができました。彫刻体験は思っていた以上に簡単な作業だったので楽しく取り組めたし、萩ガラスにさらに興味を持つことができました。もっとたくさんの人に、この体験を通して萩ガラスのすばらしさに気づいてほしいな、と感じました。とても有意義な時間を過ごせたと思います。
私は初めてガラス体験をしました。実際に他のお客さんが作られた作品をまず見せて頂いて、こんな作品のようなものを作れるのだろうかと、とても不安でした。 サンドブラスト法を使った作業をしてみて、金剛砂によって白くなってゆくのに凄く魅力を感じました。失敗することなく完成し、1つしかない自分オリジナルの作品が出来てとてもよい体験になりました。
アクセサリーは棒状のガラスを溶かして作ります。まず、ガラスの地になる色と模様になる色の2種類とアクセサリーの種類を選びます。アクセサリーの種類には、キーホルダーやネックレスなどがあります。色とアクセサリーの種類を決めたら模様を選びます。模様は、てんとうむし(水玉)とマーブルとグラデーションの3種類があります。
私たちはマーブルを体験しました。 まず、地にするガラス棒を回しながらバーナーで溶かし、大きさを整えます。このとき、バーナーの火の下の方で溶かすと、出来上がったときに黒いすすが混ざってしまうため、火の上の方で溶かします。好みの大きさに溶けたら模様にするガラス棒を溶かしながら、地のガラス棒に重ねていきます。ガラスに模様をつけたらなじむまで溶かします。形が整ったらバーナーの火から離し、溶かしたところを切り取ります。そしてしばらく冷まします。
冷ましたガラスに金具を取り付けます。この作業は萩ガラス工房の方がやってくださいました。その金具にストラップやネックレスのチェーンを通し、完成です。
私はガラスを作るのは初めてでした。作成に時間はかかりませんが、巻きつける量や幅などで模様が変るので調整が難しかったです。毎回模様が変わるということは世界に一つしかないガラスを作っているということになります。そして、各商品に自分の思いを込めて作ることができます。手作りは時間はかかりますが、大量生産とは違った良さがあることを知りました。
実際にガラスを作ってみると、ちょっとしたことで出来上がりに差がつくことが分かりました。私の作ったものは、バーナーの火の下の方で溶かしてしまったためにすすが入ってしまいました。ガラスを作る時間は本格的な萩ガラスに比べるとかなり短いのですが、その短い時間で腕が疲れてしまいました。綺麗なガラスからは想像もつかない、体力勝負なのだと感じました。
特徴
|
歴史
製造方法
体験報告
Q&A
ギャラリー
トップページ