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1学期
線

 

1年 今日よりぞ 幼心を打ち捨てて 人と成りにし 道を踏めかし
  今までは、親にすがり甘えていたが、小学生となった今日からは、自分のことは自分でし、友達と仲良くしよう。(全集第6巻P70「松陰詩稿」彦介の元服を祝す 松陰読本P78)

 

2年 万巻の書を読むにあらざるよりは いずくんぞ 千秋の人たるをえん
  多くの本を読み、勉強しなければ、どうして名を残すような立派な人間になることができようか。しっかり勉強しなさい。(全集第6巻P145「松陰詩稿」松下村塾聯 松陰読本P50)

 

3年 凡そ生まれて人たらば 宜しく人の禽獣に異なる所以を知るべし
  人間として生まれてきた以上は、動物と違うところがなければならない。どこが違うかというと、人間は道徳を知り、行うことができるからである。道徳が行わなければ、人間とは言えない。(全集第2巻P309「野山獄文稿」士規七則 松陰読本P79)

 

4年 凡そ読書の項は昼夜を舍てず 寸陰を惜しみて是れを励むにあらざれば
  人間として生まれてきた以上は、動物と違うところがなければならない。どこが違うかというと、人間は道徳を知り、行うことができるからである。道徳が行わなければ、人間とは言えない。(全集第3巻P355「講孟餃話」盡心上篇第39章)

 

5年 誠は天の道なり 誠を思うは人の道なり 至誠にして動かざる者は  未だ能く動かす者はあらざるなり
  誠というものは人のつくったものではなく、天の自然に存する所の道である。この誠というものに心づいて、これに達しよう、これを得ようと思うのは即ち人の人たる道である。学んでこれを知り、つとめてこれを行うのは人たるものの道である。このように、誠の至極せる心に会っては、何物も感動されないものではない。誠というものはすべての元になるものである。(全集第3巻P156「講孟餃話」離婁上篇第12章 松陰読本P61)

 

6年 体は 私なり 心は公なり 私を役にして 公に殉う者を大人と為し 公を役にして 私に   殉う者は小人と為す
  人間は精神(心)と肉体の2つを備えている。そして、心は肉体よりも神(神性)に近いが、肉体は動物に近い(自己本位)。ここでは、精神を公とよんで主人公とし、肉体を私とよび、従者とする。すなわち、人間は公私両面を備えている。なお、精神に尊重するのは、良心を備えているからである。
主人たる心のために従者たる肉体を使役するのは当然のことで大人(君子)の為すところ。これに反し、従者たる肉体のために、主人たる精神を使役するのは、小人(得のない人)の為すところ。同じところを繰り返すが、肉体(私)を使役して、徳を修め、道を行うことに心がける者は大人、反対に、道心、天理(公)を犠牲にして肉体(私)の欲望を満足することを目的とするものは小人。
なかよし 一己の労を軽んずるにあらざるよりは いずくんぞ 兆民の安きをいたすをえん



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