伊藤博文公が明治40年に東京府下荏原郡大井村に建てた広大な建物でした。 萩市へは従事の面影をよく残す玄関、大広間、離れ座敷の3棟を移築しました。明治時代の宮大工 伊藤満作の手によるもので、大広間の鏡天井や離れ座敷の節天井など意匠に優れています。 またここにはガイドが常駐しており、施設の詳しい説明や伊藤博文に関する事を聞くことができます。
元々昔は平らで大きい板を鏡板と呼んでいたので、この天井は 鏡天井と言われています。この板は「吉野杉」で、稀に見る無節 無傷、樹齢千年の価値ある杉板です。東京品川にあった時はこの 板は繋がっていて1枚板でしたが、トラックに積めないのでやむ を得ず切断したという逸話があります。
@ 伊藤博文文書 A 伊藤博文別邸の家紋 B 伊藤博文に関する資料やビデオ C 伊藤博文の生い立ちの展示 <<下では、この4つの展示の説明をしています>> もちろん、この他にも色々な展示があります!
明治12年、伊藤博文・杉孫七郎・山田顕義が、杉民治の入歯装着 を祝って贈った書画です。杉民治は吉田松陰の実兄で、当時25歳。 博文は、「沢庵も平気で食べることができ、堅い氷も意のままに 噛み砕くことができる」と書いています。
別邸の家紋がここにほってあり、 それを拡大したものが右側の写真 です。
ここでは、伊藤博文に関する様々な資料やビデオが自由に閲 覧できるコーナーです。 座ってゆっくりと資料を見ることができます。
伊藤博文の生立ちのパネル展示が、ずらりと並んでいます。 内容も豊富でわかりやすく、順番に展示を見ることで伊藤 博文の生立ちを理解することができます。
離れ座敷は、落ち着いた雰囲気が印象的でした。 また、宮大工伊藤満作によって造られた節天井や伊藤 博文自身が書いた掛け軸があります。